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親として、子どもが同じことを何度も繰り返したり、友達や先生にしつこく絡んでしまったりする姿に、戸惑いと疲れを感じていませんか。
特にADHD(注意欠如多動症)の特性を持つ子どもの場合、その「しつこさ」は単なるわがままではなく、特性からくる困り感の表れかもしれません。
このブログでは相談支援専門員・親の視点も交えながら、ADHDの子どもの「しつこさ」の背景にある心理や特性を深く理解できるよう解説します。
親が心穏やかに対処できる具体的な方法、そして将来的なメリットにつながる療育のヒントをお伝えします。
子どもの頑張りが、きっと報われるよう、一緒に前向きな一歩を踏み出しましょう。
目次
子どもがしつこいと疲れる!その背景にある特性の理解

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子どもが同じ質問を繰り返す、何度も遊びに誘ってくる、終わった話を蒸し返す、そんな「しつこさ」に親が疲れてしまうのは当然です。
それはADHDの特性である「衝動性」や「不注意」、そして「ワーキングメモリ(作業記憶)の弱さ」が影響しているかもしれません。
言われたことをすぐに忘れてしまうため、何度も確認しないと不安になる。
また、特定の興味や関心に過集中することで、その話題からなかなか抜け出せなくなる。
こうした行動は、「今、この瞬間に自分が何をすべきか」や「相手の気持ち」を立ち止まって考えることが難しいために起こっているのです。
親の「もう言ったでしょ」という言葉は、子どもの困り感を解消しません。
まずは「疲れた」と感じた時こそ一呼吸おき、子どもの気持ちを言葉にして代弁してみてください。
「もっとママ(パパ)と一緒にいたかったんだね」と受け止めることで、子どもは安心感を得られ、しつこさが軽減することもあります。
具体的な指示は一つずつ、簡潔に伝えるのが鉄則です。
しつこい子どもの障害特性!関心を上手にシフトさせる方法

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ADHDの子どもがしつこく話しかけてきたり、同じ要求を繰り返したりする場合、大人の注目を引きたいという欲求が隠れています。
また、興味の対象に固執してしまう特性から、その話題が脳内で過剰に活性化し、他のことを考えられなくなっている可能性も考えられます。
このような時、頭ごなしに「やめなさい」と叱ると、かえって混乱やパニックを引き起こし、しつこさが増してしまうことがあります。
私の子どもも、頭ごなしに怒ると、案の定混乱やパニックで何も言葉が入りません。
このことに関してはADHDの子どもだけでなく、一般の子どもでも同じでしょうが。
大切なのは、子どもの関心の方向を穏やかにずらしてあげることです。
子どもが興味を持つ話題、「〇〇の話、面白いね。そういえば、前に言っていた△△はどうなった?」といった、別の話題にスライドさせてみましょう。
そう言った工夫が大切です。
また、話を聞く時は「コソコソ話」のように、優しく落ち着いた声で耳元に伝えることが大切です。
子どもの脳の興奮が落ち着き、大人の言葉が届きやすくなるというテクニックもあります。
日頃からできたことを具体的に褒めて、子どもが注目される機会を増やすことも、しつこさを減らす土台づくりになります。
嫌がっているのにしつこい子どもの対応!社会性の発達を促すSST

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友達や兄弟が嫌がっているにもかかわらず、遊びに誘い続けたり、ちょっかいを出したりするしつこさはがあります。
そのような子どもは相手の気持ちを想像することが苦手な特性があります。
これは「社会性の発達」を促す療育的なアプローチが必要です。
SST(ソーシャルスキルトレーニング)を通して、状況に応じた適切なコミュニケーション方法を練習することが非常に有効です。
例えば、ロールプレイングで「友達が『今は一人でいたい』と言ったら、どうする?」を実践します。
この時「離れる」という行動だけでなく、「またあとで誘うね」と言葉で伝えたり、「別の場所で好きな絵本を読む」といった具体的な代わりの行動を示すことが重要です。
また、「嫌がっている」という感情を言葉で教えてあげることも大切です。
「〇〇ちゃん、悲しそうな顔をしているね。今はそっとしておいてほしい気持ちみたいだよ」と、伝えてみましょう。
親が気持ちを代弁することで、子どもは感情と行動のつながりを少しずつ学んでいきます。
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積極奇異型が見せるしつこい子どもの特徴

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発達障害の子どもの中でも、特に積極奇異型と呼ばれる特性を持つ子どもがいます。
そのような子どもは人との距離が近すぎたり、初対面の人にもしつこく話しかけたりすることがあります。
これは、対人関係のルールやパーソナルスペースの概念を感覚的に理解することが難しいためです。
この「しつこさ」を、将来的に人懐っこさや積極的にコミュニケーションを取る力というメリットに変えることができます。
方法として、具体的なルールと視覚的な理解を促しましょう。
例えば、「友達との親密な距離は、腕を前に伸ばしてぶつからないくらいの広さだよ」と、「前ならえ」の動作や、メジャーを使って50センチなどの具体的な数字で示します。
そして、「人との遊びは10分間で一度おしまいにする」といった時間の見通しや区切りを視覚的なタイマーやスケジュールカードで伝えるのです。
大切なのは、子どもを突き放すのではなく、スキンシップなどで安心感を与えながら、適切な距離の取り方を繰り返し教えてあげることです。
しつこい子どもが小学生で必要なこと!学齢期における成功体験の積み重ね

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小学生になると、集団生活の中でしつこさが目立つことで、友達関係に悩みを抱えることが増えてきます。
学校という環境で「衝動性」や「過集中」が学習や人間関係のつまづきにつながると、自己肯定感が低下し、しつこい行動が注目を集めるます。
そう言った行動が手段として強化されてしまう悪循環に陥ることもあります。
この時期こそ、「できた!」という成功体験を計画的に積み重ねることが重要です。
例えば、自宅学習では、子どもの「好き」を活かせるデジタル教材の利用を検討してみるのも一つの方法です。
オンライン教材の「すらら」は、ADHDなど発達特性を持つ子どもへのサポートに特化しており、無学年式でつまずいた場所からさかのぼって学習できます。
AIがゲーミフィケーション機能でやる気を引き出し、すららコーチが学習計画をサポートします。
子どもの特性を理解した学習環境を整えることで、学習への意欲を高め、自信を回復させることができます。
学習面での成功体験が、「しつこさ」を「粘り強さ」というポジティブな特性へと変えていく土台となるでしょう。
【すらら】ADHD・ASDのお子さまの勉強にお悩みの方へという動画は、「すらら」がどのようにADHDやASDのお子さんの学習をサポートしているかを解説しており、教材への理解を深めるのに役立ちます。
しつこい子どもの心理とは?根底にある「見通しの立たなさ」

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子どものしつこさの根底には、「先が見通せないことへの不安」が潜んでいることが非常に多いです。
次に何が起こるかわからない、要求がいつ叶うかわからない、といった曖昧さや不安が、同じ行動や質問を何度も繰り返すことにつながります。
これはこだわりの強さや予測できる安心感を求める特性からくる心理状態です。
療育の観点から、この不安を取り除くには、環境に「予測できる安心感」を与えることが最も効果的です。
具体的には、その日の予定を絵カードやホワイトボードに書いて可視化する、遊びやおやつのルールを明確に決めておく、といった方法が挙げられます。
「この時計の長い針が6に来たら、おやつにしようね」といったように、時間やルールの終わりを具体的に示し、見通しを持たせます。
これにより、子どもは「いつか叶う」という安心感を持ち、しつこく確認する行動が減っていきます。
このこだわりの強さは、将来的に特定の分野で集中力を発揮できる力へと成長する可能性を秘めています。
ADHDの子どもは距離感が難しい!パーソナルスペースを教える工夫

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ADHDの子どもの距離感の課題は、単に物理的な距離だけでなく、心の距離感にも現れます。
人との適切な距離感がわからないために、しつこくなってしまうのです。
これは脳機能の特性からくるもので、悪気があるわけではありません。
この課題を克服するためには、具体的なスキンシップや感覚的な体験を通して、パーソナルスペースを教える方法が有効です。
例えばモノを優しく手渡しする、ハイタッチをする、一緒に座ってテレビを見るといった穏やかなスキンシップを通して、心地よい距離感を体感してもらいます。
そして、人との距離を説明する際には、「腕を広げてぶつからない距離」「机一個分」など、具体的な基準を設定してあげましょう。
また、「近づきすぎると、相手はびっくりしちゃうんだよ」と、相手の感情を伝えることもセットで行います。
この衝動性や積極性は、新しい環境や初対面の人とも臆せず関われるという強みに必ずつながります。
大人のADHDはしつこい!だけど特性理解をすれば生きやすさに繋がる

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「しつこい」という行動は、ADHDや発達障害の特性を持つ大人です。
あなたの周りでも「しつこい」という行動とる大人はいませんか?
仕事で同じ確認を繰り返す、趣味の話題を延々と話す、人間関係で踏み込みすぎる、といった形で現れます。
これは子どもの頃の特性が形を変えて残っているケースが多く、衝動性や過集中、コミュニケーションの苦手さが背景にあります。
大人になってからの「しつこさ」を改善するには、まず自分の特性を深く理解することが大切です。
自己理解が進むことで、「これは自分の特性の表れだ」と客観視でき、対処法を意識的に選べるようになります。
具体的な対処法としては、タスクを細分化し、チェックリストを活用して確認のルーティンを作る、話す時間をあらかじめ決めておく、などの方法が有効です。
子どもの頃に培った粘り強さは、大人になって専門性を極める力として必ず役立ちます。
まとめ:しつこさを「粘り強さ」に変える療育と学習

ADHDの子どもの「しつこさ」は、親にとって大きな疲労やストレスになるかもしれません。
しかし、その根底には、不安や強い興味、そして不器用な自己表現が隠れているのです。
相談支援専門員として親として伝えしたいのは、この「しつこさ」は、将来的に目標達成に向けた「粘り強さ」や「徹底して追求する力」という大きな強みに変わるということです。
大切なのは、特性に合った環境と適切なサポートを提供することです。
学習面においては、「すらら」のようなお子さんのペースに合わせられる教材を活用し、自信と成功体験を積み重ねていくことが、心の安定につながります。
そして、日々の生活の中では一つの指示、具体的なルール、見通しの可視化といった療育的なアプローチで安心感を与えていきましょう。
親がネガティブにならず、共感的な視点を持ち続けることで、子どもは必ず前向きに成長します。
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