本記事にはアフィリエイト広告を含みます。
✏ この記事を書いた人
navilabo
✅ 相談支援専門員として、発達障害のあるお子さんやご家族の相談支援に携わっています
✅ 自身も発達障害の子を持つ親として、日々の子育てを経験しています
✅ 仕事と実生活、両方の視点から得た気づきをこのサイトで発信しています
「テストの点数が、本人の理解度を正しく表せていない気がする」——学習障害のあるお子さんを持つ保護者の方から、そんなお声をよくいただきます。
相談支援専門員として、日々ご相談を受ける中で、合理的配慮は特別扱いではなく、本人の力を正しく発揮するための仕組みだと実感してきました。
この記事では、テスト・入試で受けられる配慮の例、学校の定期テストでの対応、高校・大学入試での申請の流れを、専門職としての知見と一次情報をもとに整理します。
合理的配慮とは|テスト・入試で受けられる配慮の例

合理的配慮とは、障害のある人が、他の人と同じように力を発揮できるよう、負担が重すぎない範囲で行われる調整のことです。学習障害のあるお子さんの場合、読み書きに関わる部分を中心に、次のような配慮が行われることがあるとされています。
| 時間延長 | 試験時間を規定より長く設定してもらう配慮です。 |
| 別室受験 | 静かな環境で、他の受験者と離れた部屋で受験する配慮です。 |
| 問題用紙の拡大・振り仮名 | 文字を大きくしたり、漢字に振り仮名をつけたりする配慮です。 |
| 読み上げ・代筆 | 問題文を読み上げてもらう、解答を代筆してもらうといった配慮です。 |
| 座席・面接形式の配慮 | 座席の位置を調整する、集団面接を個別面接に変更するといった配慮です。 |
どの配慮が受けられるかは、本人の特性や状況、学校・自治体の判断によって異なります。すべてが自動的に認められるわけではない点に注意が必要です。
学校の定期テストで配慮を受けるには

日々の定期テストで配慮を受けたい場合は、まず担任の先生や特別支援教育コーディネーターに相談することが基本です。学校での困りごとや、家庭・園で見られる様子を具体的に伝えると、必要な配慮を検討してもらいやすくなります。
配慮の内容は、個別の指導計画に記載してもらうと、学年が上がっても引き継ぎやすくなります。
もっと詳しく
-
-
算数障害(ディスカリキュリア)とは|特徴と家庭・学校での工夫
学習障害のひとつである算数障害(ディスカリキュリア)の特徴と、知的な遅れとは異なる数の捉え方の特性であるという正しい理解、相談支援専門員としての知見・支援事例をもとにした、家庭や学校の現場で実際に取り入れられている工夫をあわせて分かりやすく詳しく解説します。
高校入試での申請の流れと必要書類

高校入試で配慮を希望する場合の一般的な流れを整理しました。
| 1. 在籍校への相談 | まず在籍する中学校の担任や特別支援教育コーディネーターに、配慮を希望する旨を伝えます。 |
| 2. 必要書類の準備 | 医師の診断書、個別の教育支援計画、学校内でこれまで受けてきた支援の実績など、配慮の必要性を示す資料を準備します。 |
| 3. 志望校・教育委員会への申請 | 在籍校を通じて、志望する高校や教育委員会へ申請します。様式や提出期限は自治体によって異なります。 |
| 4. 配慮内容の決定・通知 | 申請内容が審査され、受けられる配慮の内容が本人・保護者に伝えられます。 |
申請の様式や提出期限は都道府県・学校によって大きく異なります。早めに在籍校へ相談し、余裕を持って準備を進めることが勧められています。
もっと詳しく
-
-
書字障害(ディスグラフィア)とは|特徴と家庭・学校での工夫
学習障害のひとつである書字障害(ディスグラフィア)の特徴を解説します。知的な発達に遅れがあるわけではなく、書くことに特化した特性であるという理解を軸に、相談支援専門員としての知見をもとに、学校での合理的配慮の具体例や家庭でできるサポートの工夫まで、あわせて詳しく紹介していきます。
大学入試での申請の流れと注意点

大学入試での配慮申請について、知っておきたい点を整理しました。
| 高校在学中の配慮実績 | 現役生の場合、高校の授業や定期テストで合理的配慮を受けていた実績が前提となることが多いとされています。 |
| 早めの準備 | 大学入試の配慮申請は、出願よりかなり前の時期から動く必要があるとされています。高校1〜2年のうちから情報収集を始めることが勧められています。 |
| 大学ごとの窓口確認 | 申請先や必要書類は大学によって異なるため、志望大学の入試担当窓口やアドミッションセンターに直接確認することが大切です。 |
大学入試は制度が複雑になりやすいため、高校の進路指導の先生と連携しながら進めることが安心につながります。
学習障害のサブタイプや特徴についてさらに知りたい方には、次の本も参考になります。
📖 おすすめの本: 『LD(学習障害)のある子を理解して育てる本』🎧 この分野の本はAudibleでも聴けます(30日間無料)
申請を進める上で大切にしたいこと

合理的配慮の申請では、本人・保護者・在籍校・志望校が早い段階から情報を共有しておくことが大切とされています。申請してすぐに結果が出るとは限らず、審査に時間がかかることもあります。
また、配慮が認められなかった場合でも、それは本人の努力不足を意味するものではありません。学校や教育委員会と相談しながら、別の方法を探ることもできます。
相談支援の現場でよくあるケース
これまでのご相談の中で、傾向として多かった事例をいくつか一般化してご紹介します。
ひとつは、定期テストで時間延長の配慮を受けたことで、本来の理解度が点数に反映されるようになり、本人の学習意欲が高まったという声です。
もうひとつは、高校入試の配慮申請にあたり、中学校の先生と早い段階から相談を重ねたことで、必要な書類を落ち着いて準備できたというケースです。早めの相談が、当日の安心感にもつながっているようです。
すららをオススメする理由
普段の学習でも、読み書きの負担を減らせる環境は大切です。すららは画面と音声を使って学習を進められ、無学年式で自分の理解度に合わせられるため、読み書きに苦手さがあるお子さんにも取り組みやすいと感じています。
もっと詳しく
-
-
大人の学習障害(LD)とは|仕事での困りごとと工夫
大人の学習障害(LD)が気づかれにくい理由や、仕事でよくあるつまずきの場面、無理のない対処の考え方、職場で相談できる合理的配慮の例まで、相談支援専門員としての知見をもとに、無理のない働き方につながる視点から、分かりやすく丁寧に整理して紹介します。
よくある質問
Q. 学習障害があれば必ずテストで配慮を受けられますか?
記事では、配慮の内容は本人の特性や状況、学校・自治体の判断によって異なり、すべてが自動的に認められるわけではないとされています。まずは在籍校に相談し、必要な書類を準備することが勧められています。
Q. 高校入試の配慮申請にはどんな書類が必要ですか?
記事では、医師の診断書、個別の教育支援計画、学校内でこれまで受けてきた支援の実績など、配慮の必要性を示す資料が必要とされています。詳しい様式や提出期限は自治体や学校によって異なります。
Q. 大学入試でも同じように配慮を申請できますか?
記事では、現役生の場合、高校在学中に合理的配慮を受けていた実績が前提となることが多いとされています。大学ごとに申請先や必要書類が異なるため、志望大学の窓口に直接確認することが大切だとされています。
まとめ

合理的配慮は、学習障害のある子が本来の力を発揮するための仕組みであり、特別扱いではありません。
学校の定期テスト、高校入試、大学入試のいずれも、早めに在籍校へ相談し、必要な書類を準備しておくことが安心につながります。申請の様式や時期は学校・自治体・大学によって異なるため、必ず直接確認してください。
一人で進めようとせず、在籍校の先生や相談支援専門員に、早めに相談してみてください。
相談窓口のご案内
お子さまの学習面や配慮の申請について気になることがある場合は、下記の窓口もご活用ください。
- お子さまの通う学校(担任・特別支援教育コーディネーター・進路指導の先生)
- お住まいの都道府県・市区町村の教育委員会
- 発達障害ナビポータル(厚生労働省・文部科学省)
- 発達障害者支援センター一覧(国立障害者リハビリテーションセンター・お住まいの都道府県の窓口を確認できます)
- こころの健康相談統一ダイヤル: 0570-064-556(厚生労働省)
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的な診断・治療、または専門的な助言に代わるものではありません。合理的配慮の内容・申請方法・時期は学校・自治体・大学によって異なり、必ず認められるとは限りません。詳細は在籍校や教育委員会、志望校に直接ご確認ください。また本記事にはアフィリエイト広告を含みます。
