本記事にはアフィリエイト広告を含みます。
✏ この記事を書いた人
navilabo
✅ 相談支援専門員として、発達障害のあるお子さんやご家族の相談支援に携わっています
✅ 自身も発達障害の子を持つ親として、日々の子育てを経験しています
✅ 仕事と実生活、両方の視点から得た気づきをこのサイトで発信しています
「自分の特性や希望する配慮を、面接や職場でどう伝えればいいか分からない」——そんなお悩みをよく伺います。
相談支援専門員として、日々ご相談を受ける中で、特性や配慮の希望を言葉で整理しておくことが、職場とのすれ違いを減らす大きな助けになると感じてきました。
この記事では、厚生労働省が作成した情報共有ツール「就労パスポート」について、記載する項目や使い方を、専門職としての知見と一次情報をもとに整理します。
就労パスポートとは

就労パスポートは、障害のある方が働くうえでの自分の特徴やアピールポイント、希望する配慮などを就労支援機関と一緒に整理し、就職や職場定着に向けて職場や支援機関と話し合う際に活用できる情報共有ツールとされています。厚生労働省が様式を公開しています。
口頭だけで特性や配慮の希望を伝えるのは難しい場合があります。就労パスポートは、その内容を整理して書面に残しておくための手段の一つです。
記載する主な項目

就労パスポートには、主に次のような項目が含まれているとされています。
| 職務経験 | これまでの仕事の経験や、担当した業務の内容を整理して記載します。 |
| 仕事上のアピールポイント | 得意なことや、仕事で評価されてきた点を記載します。 |
| 体調管理と希望する働き方 | ストレス・疲労への対処、通院のための休暇、服薬管理のための配慮、希望する勤務時間など、体調面に関わる希望を記載します。 |
| コミュニケーション面 | 相手とのやりとりの仕方や、相手の気持ち・考えを読み取ることについての特徴を記載します。 |
| 作業遂行面 | 指示内容が理解しやすい伝え方、作業のペース、安定して作業を行うための工夫などを記載します。 |
すべての項目を細かく埋める必要はなく、自分にとって伝えておきたい部分から整理していくことができます。
もっと詳しく
-
-
オープン就労とクローズ就労の違い|選び方のポイント
発達障害の特性を職場に開示する「オープン就労」と、開示せずに働く「クローズ就労」について解説します。それぞれのメリット・デメリットを整理したうえで、相談支援専門員としての知見をもとに、自分に合った働き方を選ぶための視点を詳しく紹介していきます。
作成の流れ・誰に手伝ってもらえるか

就労パスポートは本人が作成するものですが、一人で書き上げる必要はありません。ハローワーク、障害者就業・生活支援センター、医療機関、障害福祉サービス事業所(就労移行支援事業所など)といった就労支援機関が、作成の支援を行っているとされています。
自分では気づきにくい強みや、配慮してほしい点の言語化は、支援者と一緒に整理するほうがスムーズに進むことが多いとされています。
特性を伝える準備とあわせて、働き方全体についてさらに理解を深めたい方には、次の本も参考になります。
📖 おすすめの本: 『大人の発達障害 働き方のコツがわかる本』🎧 この分野の本はAudibleでも聴けます(30日間無料)
どの場面で使うか

就労パスポートは、次のような場面での活用が想定されているとされています。
| 職場実習のとき | 実習先の担当者に、配慮してほしい点をあらかじめ伝える際に活用できるとされています。 |
| 面接・採用のとき | 自分の特性や希望する配慮を、面接の場で簡潔に伝える手がかりとして使えるとされています。 |
| 就労定着の段階 | 働き始めたあとも、職場の担当者や支援機関と内容を見直しながら、継続的な話し合いの土台として活用できるとされています。 |
ハローワークと地域の就労支援機関が連携して支援を行っている場合、職場定着率が高くなる傾向があるとされています。就労パスポートは、こうした連携をスムーズにするための土台としても位置づけられています。
もっと詳しく
-
-
ジョブコーチとは|就労移行支援との違いと利用の流れ
発達障害のある方の就労を支える「ジョブコーチ(職場適応援助者)」について解説します。就労移行支援とは役割が異なる制度であることを整理したうえで、相談支援専門員としての知見をもとに、支援してもらえる内容や実際の利用の流れまで詳しく紹介していきます。
相談支援の現場でよくあるケース
これまでのご相談の中で、傾向として多かった事例をいくつか一般化してご紹介します。
ひとつは、面接でうまく言葉にできなかった特性や配慮の希望を、書面にまとめておいたことで、採用後の職場との認識合わせがスムーズになったというケースです。
もうひとつは、就労移行支援事業所のスタッフと一緒に少しずつ項目を埋めていくうちに、自分自身の得意・不得意への理解が深まった、という声です。作成の過程そのものが、自己理解を進める機会にもなっていると感じています。
準備を進めながら働き方を見直すならNeuro Dive
就労パスポートの作成は、就労移行支援を利用しながら進めることもできます。IT分野に特化したNeuro Dive(ニューロダイブ)のような事業所では、訓練を通じて自分の特性を客観的に整理し、就労パスポートの作成支援を受けられる場合があります。
よくある質問
Q. 就労パスポートとは何ですか?
記事では、就労パスポートは厚生労働省が作成した情報共有ツールで、障害のある方が働くうえでの特徴やアピールポイント、希望する配慮などを就労支援機関と一緒に整理し、職場や支援機関と話し合う際に活用できるものとされています。
Q. 就労パスポートは誰が作成しますか?
記事では、本人が作成するものですが、ハローワークや障害者就業・生活支援センター、医療機関、就労移行支援事業所などの就労支援機関が作成の支援を行っているとされています。
Q. 就労パスポートはどんな場面で使いますか?
記事では、職場実習のとき、面接・採用のとき、就労定着の段階など、特性や希望する配慮を伝え、継続的に話し合うための土台として活用できるとされています。
まとめ

就労パスポートは、自分の特性や希望する配慮を整理し、職場と共有するための情報共有ツールです。一人で抱え込まず、支援機関と一緒に少しずつ整理していくことができます。
作成を通じて自己理解が深まることも多く、就職活動や職場定着の心強い手がかりになります。
相談窓口のご案内
就労パスポートの作成や、働き方について気になることがある場合は、下記の窓口もご活用ください。
- お住まいの地域のハローワーク(専門援助部門)
- 障害者就業・生活支援センター
- 発達障害ナビポータル(厚生労働省・文部科学省)
- 発達障害者支援センター一覧(国立障害者リハビリテーションセンター・お住まいの都道府県の窓口を確認できます)
- こころの健康相談統一ダイヤル: 0570-064-556(厚生労働省)
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的な診断・治療、または専門的な助言に代わるものではありません。制度・様式の内容は改定されることがあります。実際の作成・活用にあたっては、必ず最新の情報を支援機関や公的機関にご確認ください。また本記事にはアフィリエイト広告を含みます。
